学校教育以外について

目次

大まかな分類

教育学・教育政策では、代表的に次のような概念があります。

区分概要代表例
学校教育学校制度の中で行われる教育小中高、大学
家庭教育家庭・親子関係を基盤とする教育しつけ、生活習慣、価値観
社会教育学校以外で社会生活の中で行われる教育公民館、図書館、成人教育
生涯学習人生全体にわたる学習成人学習、リカレント教育
職業教育・職業訓練職業能力を育成する教育OJT、職業訓練、研修
企業内教育企業が従業員に行う教育新人研修、管理職研修
民間教育民間事業者による教育塾、予備校、通信教育
地域教育地域社会を基盤とした教育青少年活動、地域活動
市民教育市民として必要な知識・態度等を育てる主権者教育、消費者教育
自己教育・独学本人が主体となる学習読書、オンライン学習
非公式な学習日常生活・経験から自然に生じる学習人間関係、仕事、趣味

ただし、ここには分類軸の違う概念が混ざっています。

もっと網羅的にすると

「学校教育以外」を、教育・学習が発生する場所・主体・制度から洗い出すと、次のようになります。

① 家庭・家族

  • 家庭教育
  • 親教育・ペアレンティング
  • しつけ
  • 生活教育
  • 家事教育
  • 金銭教育
  • 道徳教育
  • 文化継承
  • 世代間学習
  • ホームスクーリング
  • 家庭学習

② 地域社会

  • 社会教育
  • 地域教育
  • 青少年教育
  • 成人教育
  • 公民館活動
  • 図書館活動
  • 博物館教育
  • 地域活動
  • 地域学校協働活動
  • 子ども会
  • 青少年団体
  • PTA活動
  • ボランティア活動

③ 企業・職場

  • 職業教育
  • 職業訓練
  • 企業内教育
  • OJT
  • Off-JT
  • 社員研修
  • 新人研修
  • 階層別研修
  • 専門教育
  • リーダーシップ教育
  • コーチング
  • メンタリング
  • Apprenticeship(徒弟制度)
  • インターンシップ
  • リスキリング
  • アップスキリング
  • リカレント教育

④ 民間教育サービス

  • 学習塾
  • 予備校
  • 家庭教師
  • 通信教育
  • eラーニング
  • オンラインスクール
  • 資格学校
  • 語学学校
  • プログラミングスクール
  • 職業スクール
  • 各種教室
  • カルチャースクール
  • 民間の教育研修

⑤ NPO・市民団体・非営利組織

  • NPOによる教育
  • NGOによる教育
  • 青少年育成
  • 社会課題教育
  • ボランティア教育
  • フリースクール
  • オルタナティブ教育
  • 子どもの居場所
  • 学習支援
  • 社会参加型学習

⑥ 宗教・文化組織

公的な教育制度とは別に、歴史的には非常に大きな教育主体です。

  • 宗教教育
  • 寺院・教会等での教育
  • 道徳教育
  • 精神修養
  • 文化継承
  • 伝統芸能教育
  • 師弟教育
  • 徒弟制度

⑦ スポーツ・身体活動

これも教育の重要な領域として公的に扱われます。

  • スポーツ教育
  • 体育
  • 青少年スポーツ
  • スポーツクラブ
  • 部活動
  • コーチング
  • 野外教育
  • キャンプ教育
  • アドベンチャー教育
  • 健康教育
  • 身体教育

⑧ 文化・芸術

  • 音楽教育
  • 美術教育
  • 演劇教育
  • ダンス教育
  • 伝統文化教育
  • 芸術教育
  • ミュージアム教育
  • メディア教育
  • 読書教育

⑨ メディア・情報空間

現代ではここがかなり重要です。

  • メディア教育
  • 情報教育
  • メディア・リテラシー
  • 情報リテラシー
  • デジタル教育
  • オンライン学習
  • MOOCs
  • 動画学習
  • Podcast
  • SNSを通じた学習
  • オープン教育資源(OER)

つまり、YouTubeやWikipedia等からの学習も、広い意味では学校外の学習環境として捉えられます。

⑩ 自己教育

本人が自分自身を教育する領域。

  • 自己教育
  • 自学自習
  • 独学
  • 自己啓発
  • 生涯学習
  • 自己調整学習
  • 成人学習
  • 自律学習
  • 探究学習
  • 読書
  • 資格取得
  • 趣味学習

⑪ 実社会・経験

ここは「教育」というよりインフォーマルな学習として扱われることが多いです。

  • 経験学習
  • 実践学習
  • 仕事からの学習
  • 生活からの学習
  • 失敗からの学習
  • 問題解決を通した学習
  • 他者との相互作用
  • 観察学習
  • 模倣学習
  • 社会的学習
  • 仲間からの学習(peer learning)

さらに「教育の形」で分類すると

場所とは別に、

フォーマル教育

制度化・組織化され、カリキュラムや資格などが明確な教育。

例:

  • 学校
  • 大学
  • 正規の職業教育
  • 一部の職業訓練

ノンフォーマル教育

学校制度の外にあるが、意図的・組織的に行われる教育。

例:

  • 公民館講座
  • 成人教育
  • 青少年活動
  • 社会教育
  • 民間スクール
  • 職業訓練
  • NGOの教育活動

インフォーマル学習

日常生活の中で意図的・非意図的に生じる学習。

例:

  • 家族から学ぶ
  • 友人から学ぶ
  • 仕事をしながら学ぶ
  • YouTubeを見る
  • 趣味を通じて学ぶ
  • 失敗から学ぶ

この Formal / Non-formal / Informal という3分類は、国際的にも非常に重要な整理です。

そして「誰が教育するか」で見ると

かなり網羅的にするなら、

教育主体

  • 国家・自治体
  • 学校
  • 大学
  • 家庭
  • 企業
  • NPO
  • NGO
  • 地域社会
  • 宗教団体
  • 文化団体
  • スポーツ団体
  • 民間教育企業
  • 専門家
  • 教師
  • コーチ
  • メンター
  • 仲間
  • 友人
  • メディア
  • インターネット
  • 本人自身

まであります。

「何を学ぶか」でも分けられる

学校の教科だけではありません。

  • 知識
  • 技能
  • 思考力
  • 問題解決能力
  • 社会性
  • コミュニケーション
  • 感情・情動
  • 道徳
  • 倫理
  • 価値観
  • キャリア
  • 職業能力
  • 市民性
  • 健康
  • 身体能力
  • 芸術
  • 文化
  • 金融
  • 消費
  • 情報・デジタル
  • メディア
  • 性教育
  • 防災
  • 環境
  • 人権
  • 国際理解
  • 生涯学習能力

など。

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