日本の教育の目的

ターゲット:日本の教育の目的について知りたい人
メリット:日本の教育の目的を知ることで、「自分が学ぶ意味」「社会の仕組み」「教育の活かし方」 の参考になる

日本の教育の目的

教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

教育基本法 第1条(教育の目的)

わかりやすくいうと

教育の目的は、人として成長し、社会のために役立つ力を持った健康な人を育てることです。

日本の教育の目標

教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

教育基本法 第2条

わかりやすくいうと

日本の教育は、前の条文で決められた目的を達成するために、次に掲げる目標を達成するように行われる。

1.知識と心と体のバランス
幅広い知識を学び、真実を大切にする姿勢を身につける。心を豊かにし、道徳的な考え方を育てるとともに、健康な体を養うこと。

2.個性と働くことの大切さ
一人ひとりの個性を尊重し、それぞれの能力を伸ばす。創造力や自主性を育てながら、仕事や生活に役立つ力を身につけ、働くことの大切さを学ぶこと。

3.社会での役割と協力
正義感や責任感を持ち、男女平等を理解する。他人を思いやり、助け合う心を大切にしながら、社会の一員として積極的に関わり、社会の発展に貢献すること。

4.命と自然を大切にする
命を大切にし、自然や環境を守る意識を育てること。

5.伝統と国際理解
日本の伝統や文化を大切にし、自分の国や地域に愛着を持つとともに、他の国の文化も尊重し、世界の平和や発展に貢献すること。

教育基本法の背景

我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓ひらく教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。

教育基本法 前文

この文章は、日本の教育の基本的な考え方を示したものです。
わかりやすくいうと

1. 日本をもっと良くし、世界の平和にも貢献したい
私たち日本国民は、努力して築いてきた民主的で文化的な国を、さらに発展させたい。そして、世界の平和や人類の幸せにも役立ちたいと願っている。

2. 教育を通じて理想を実現する
その理想を実現するために、次のようなことを大切にした教育を進める。
 - 一人ひとりの人権や尊厳を大事にする
 - 真実や正義を追求する
 - 社会のために役立つことを考える
 - 豊かな心や創造力を持つ人を育てる
 - 伝統を大切にしながら、新しい文化を作っていく

3. 憲法の精神に基づき、教育の基盤をつくる
こうした教育の考え方は、日本国憲法の理念に沿ったもの。そして、日本の未来をつくるために、この教育の基本方針をしっかり決めて、発展させるためにこの法律を作る。

まとめ

このように日本の教育の目的と目標は法律で決まっています。
目的と目標を知ることで、目指すべき方向や達成するための具体的なステップを明確にすることができます。また日本の教育の目的を知ることで、「自分が学ぶ意味」「社会の仕組み」「教育の活かし方」 の参考になると思います。これを理解すると、学校生活や将来の選択がより充実したものになるはずです!詳しいことを知りたい方は教育基本法をぜひ読んでみてください。分量が少ないので読みやすいと思います。

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