はじめに
お金があればやりたいことやるんだけどって問題ですか?
「お金があればやりたいことをやるんだけど…」という問題について、あなたの6システムは使わずに、一般的な心理・行動の観点からわかりやすく説明します。
結論から言うと、これは お金の問題ではなく「意思決定と行動の構造」の問題 であることが非常に多いです。
1. お金を“言い訳”にしている可能性
「お金がないからできない」という形で、
本当は 不安・面倒・失敗への恐れ を避けるために、お金を理由にしているパターン。
- 「本当にやりたい」なら小さく始める方法がある
- 「本当はそこまでやりたくない」けど、やらない理由としてお金を使うこともある
これはよくある人間の心理です。
2. “条件付き行動”の罠
「〇〇が揃ったら□□する」という考え方は
行動科学では 条件付き行動(If–Then Thinking) と呼ばれます。
この思考の問題点:
- 条件は永遠に揃わない
- 条件が変わるといつまでも行動しない
- 行動の主導権を自分ではなく環境に渡してしまう
結果、「時間だけ経って何も変わらない」状態になりやすいんです。
3. 「やりたいこと」が曖昧な場合も多い
「お金があれば〇〇したい」と言うとき、よくよく聞くと
- 本当にそれをやりたいのか?
- それとも“やってみたい気がする”だけなのか?
が曖昧なことが多いです。明確に言語化できない目標は、いくらお金があっても動きにくいです。
4. 実際にお金ができても動かないケースが多い
どんな研究でも、宝くじに当たった人や急に収入が増えた人の多くは
「お金があっても行動パターンは変わらない」ことがわかっています。
理由はシンプルで、
行動する力=お金+意思決定+習慣+スキルの総合力であって、お金はあくまで一要素だから。
では、何が本質的な問題なのか?
具体的には次の3つのどれか(または複数)であることが多いです。
① 本気でやりたいことではない
欲望の強さが足りず、行動エネルギーが湧かない。
② 行動に対する不安・恐れがある
リスク、未知、失敗を避けたい。
③ 行動の具体的ステップが不明
どこから始めていいかわからないので「お金のせい」にする。
これが問題かどうか?
問題であるケース
- ずっと「お金が理由で何もしない」状態が続く
- 本当はやりたくて苦しい
- 行動を環境に依存してしまっている
- 結果が出ず人生が停滞する
問題ではないケース
- “やりたい気がしているだけ”で、実は本気ではない
- 今はあえて優先順位が低いだけ
- 単純にリスクを取りたくないだけ
結局、
「お金があれば…」が本心なのか?
「お金を理由にしているだけ」なのか?
ここを見極めるのが重要です。
お金があればあれをやりたいっていう人はお金をかけないでもできる楽しいことややれることを知らないからそういうふうに思うの?
「お金があれば○○したい」と思う人が多いのは、必ずしも“お金をかけない楽しみを知らないから”とは限りません。
ただし、その一因になっていることはよくあります。
なぜ「お金があれば○○したい」と思うのか?
① “想像しやすい未来”を選んでしまう
人は、
- 旅行する
- 高いものを買う
- 豪華な体験 など、“お金で解決できるもの”のほうがイメージしやすいんです。
逆に「お金ゼロでできる楽しさ」は、旅行ほど派手じゃないし、SNS映えもしない。だから 頭の中に浮かびにくい。
② 比較すると「お金がある=楽しい」が強く見える
SNSや広告で流れてくるのは、「お金のかかった楽しさ」ばかりなんですよね。
- きれいな景色
- 高級ホテル
- 高いガジェット
- オシャレなレストラン
これらが大量に流れてくるので、“楽しい=お金が要るもの”だという錯覚が起きやすい。
③ 体験していないと、価値を感じにくい
無料でもめちゃくちゃ楽しいことはたくさんあります。
- 散歩
- 友達との雑談
- 近くの公園で読書
- 小さな創作
- 好きなことを学ぶ
- 生活の工夫
- 人を喜ばせる活動
でも、やったことがないと価値がピンとこない。「知らない」+「体験してない」
という組み合わせが、「お金がないと楽しめない」という思い込みを強める。
④ “制限がある”と、人は不安を感じる
「お金がない=自由がない」という不安を持つ人は多いです。だから、「お金があればもっと自由なのに」と考えがち。
これは心理的なもので、必ずしも現実がそうとは限らない。実際、制限の中で工夫するほうが楽しいと感じる人もいます。
⑤ “余裕がない”と楽しさが見えなくなる
精神的に疲れていると、無料でできることに気づく余裕が消えます。
「まず生活」「まず安全」「まずストレス解消」この段階にいる人は、「楽しさ」よりも「不足」に意識が向きやすいので、どうしても「お金さえあれば…」と思いやすくなる。
◆ じゃあ、どうすれば「お金がなくても楽しい世界」が見えてくるの?
ポイントは3つです。
① 小さく体験してみる
無料〜低コストでできることで「ちょっと面白い」を積み重ねると、
「意外とお金なくても人生は豊かになるんだな」と実感が湧く。
② “自分が楽しいと感じるもの”を見つけていく
人によって全く違うので、自分固有の小さな好き・小さな興味を掘るのが大事。
③ お金で買う楽しさと、工夫から生まれる楽しさは“別種”だと理解する
お金で得る楽しみ=スピード型工夫で得る楽しみ=深さ型どちらも優劣ではなく、別ジャンル。
まとめ
「お金があれば○○したい」と思う理由は、
- 無料でできる楽しさを知らない というだけでなく、
- 想像しやすいものが“お金のかかる楽しさ”だから
- 体験不足
- SNSによる比較
- 心の余裕不足
- お金=自由という思い込み
など複数の心理が重なって起こるものです。言い換えると、お金の有無より“体験の幅”と“視点”のほうが楽しさを左右するということ。
お金をかけないで楽しめること、やれること
ここでは 勉強の6システムを一切使わずに、シンプルに「お金をかけないで楽しめること・できること」を、分かりやすくカテゴリー別にまとめて紹介します。
1. 外に出て楽しむ系
- 散歩・ウォーキング 気分転換・軽い運動・アイデア出しに最適。
- 近所の公園でまったり ぼーっとする、景色を見る、ベンチで昼寝など。
- 自転車で知らない道を探検 小さな「旅」を作れる。
- 無料の公共施設巡り 図書館、市民センター、無料展望台、史跡など。
2. 家でできるインドア系
- 読書(図書館を活用) 小説・ビジネス書・雑誌まで全部無料。
- 映画レビューを見る/書く 映画そのものは有料でも、レビューや考察は無料で無限に楽しめる。
- YouTubeで学ぶ/娯楽系を見る 無料で質の高い動画が大量。
- 掃除・模様替え 気分が変わって家が「新しい空間」になる。
3. クリエイティブに楽しむ系
- 絵を描く(紙とペンだけ)
- 日記・ブログを書く(無料サービス)
- 写真を撮ってSNSに投稿しない“自分専用アルバム”を作る
- DIY(家にあるもので)
- 料理やお菓子の「家にある材料チャレンジ」
4. 心と体を整える系
- ストレッチ・ヨガ(無料動画でOK)
- 瞑想・深呼吸
- 「今日よかったこと3つ」書き出す
- スマホデトックスを1時間だけやる
5. 人と楽しむ系
- 友達と散歩しながら雑談
- オンライン通話で「近況報告会」
- ボードゲーム(無料アプリで代用)
- 地域で無料イベントを探す(お祭り・フリマ・展示など)
6. 小さなチャレンジ系(自分向けのゲーム化)
- “1日1新”を探す 新しい道、新しい食べ物、新しい言葉など。
- プチ断捨離 いらないものを3つ捨てるだけでも達成感がある。
- やらないことリストを作る
- 早起きチャレンジ
目的別おすすめセット
気分転換したいとき
- 散歩
- 公園でぼーっとする
- YouTubeで好きなジャンルの深掘り
スキルを伸ばしたいとき
- 図書館で読書
- 無料オンライン講座
- 文章を書く(ブログ・メモ)
心を整えたいとき
- ストレッチ
- 瞑想
- 小さな日記
ちょっと寂しい・退屈なとき
- 無料のオンラインコミュニティを覗く
- 友人に短いメッセージを送る
- 散歩しながら音楽を聴く