目次
はじめに
「自分で得た経験」は、他のどんな情報源とも質的に違う点があります。整理すると、主に次の違いがあります。
1. 身体・感情・文脈が一体化している
本や人の話で得た知識は「情報」ですが、
自分で得た経験は 感情・身体感覚・状況(文脈) とセットで記憶されます。
- うまくいった/失敗したときの感情
- その場の空気、緊張感、疲労感
- 「なぜそう判断したか」という内側の思考
これらは他人の経験では完全に再現できません。
2. 信念(Belief)を書き換える力が強い
人の話は「理解」まではできても、
自分の前提・思い込みを壊す力 は弱いです。
一方、自分の経験は
- 「本当にそうなんだ」
- 「これは通用しない」 という形で、無意識レベルの信念を直接書き換えます。
これは行動や意思決定に直結します。
3. 抽象化できる素材になる
経験はそのままだと主観的ですが、振り返ることで
- 何が本質だったか
- どの条件で再現されるか を自分の言葉で抽象化できます。
このプロセスを通ると、
- ノウハウ
- 判断基準
- 原理原則 に変わります。
他人の経験は「借り物の抽象」ですが、
自分の経験は「内側から立ち上がる抽象」です。
4. 行動への摩擦がほぼゼロ
人から聞いたことは、行動に移すときに
- 本当にやっていいのか
- 自分にもできるのか という心理的ブレーキがかかります。
自分の経験から得た学びは、
「もう知っている」「一度通った道」なので、
行動までの抵抗が極端に小さい。
5. 他者に価値を渡せる深さが違う
他人の知識をまとめた発信と、
自分の経験を構造化した発信では、届き方が違います。
- 具体性
- 失敗のリアリティ
- 判断の揺れや迷い
これらがあると、読む側は
「この人は通ってきた人だ」と感じます。
一言で言うと
他人のものは「理解を増やす」 自分の経験は「人格と判断基準を変える」