はじめに
各教科の記事を読む前に知っておいてほしい前提知識をまとめた「教科関連の記事で最初に読んでほしい記事」をまだ読んでいない方は先に下の記事を読むことをお勧めします。

国語とは
国語は、私たちが日本語を使って人と関わり、自分の考えを理解したり表現したりするための力を学ぶ教科です。
学校では、漢字や文法、読解、作文、古文・漢文など、さまざまな内容を学びます。しかし、それらはバラバラの知識ではありません。
文章を正確に読み、相手の言いたいことを理解し、自分の考えを整理して伝えるという、共通した力につながっています。
つまり国語は、単に「日本語について勉強する教科」ではなく、言葉を使って理解し、考え、表現するための基礎を身につける教科だと考えることができます。
国語の目標
学校教育における国語は、生活に必要な言葉を正しく理解し、使うための基礎的な能力を身につけることと深く関係しています。
実際に学校教育法第21条では、義務教育の目標の一つとして「読書に親しませ、生活に必要な国語を正しく理解し、使用する基礎的な能力を養うこと」が示されています。
簡単に言えば、国語の学習を通して、
- 文章を正確に読む
- 相手の話を理解する
- 自分の考えを整理する
- 自分の考えを言葉で表現する
- 必要な情報を読み取る
- 言葉を適切に使う
といった力を身につけることが目標です。
テストで国語の点数を取ることはもちろん大切ですが、それだけが国語を学ぶ目的ではありません。
国語で身につけた「言葉を理解し、考え、表現する力」は、他の教科の学習や、学校を卒業した後の生活にもつながっていきます。
国語を学ぶ意味
では、なぜ国語を学校で学ぶのでしょうか。
一番大きな理由は、言葉が人間の「理解・思考・表現」の土台になるからです。
私たちは、誰かの説明を聞いたり、本を読んだり、インターネットで情報を調べたりするときに言葉を使います。
また、自分が何を考えているのかを整理したり、それを相手に伝えたりするときにも言葉を使います。
そのため、言葉を正確に理解する力が弱いと、他の人の説明を理解することや、情報を比較して考えること、自分の考えを相手に伝えることも難しくなります。
逆に言えば、国語の力が身につくほど、「人から学ぶ」「情報を理解する」「自分で考える」「人に伝える」ことがしやすくなります。
国語は国語のテストのためだけに学ぶのではありません。
数学の文章題を理解するときも、理科の実験内容を理解するときも、社会の資料を読むときも、基本的には言葉を使って情報を理解しています。
その意味で、国語は他の教科を学ぶための土台にもなる教科です。
国語の学習内容
国語では、大きく分けると「言葉を理解する力」と「言葉を使って表現する力」を身につけていきます。
学校で学ぶ具体的な内容には、漢字、語彙、文法、読解、作文、話すこと・聞くこと、文学、古文、漢文などがあります。
例えば読解では、文章に書かれている内容を正確に読み取ったり、筆者が何を伝えようとしているのかを考えたりします。
漢字や語彙では、言葉そのものについての知識を増やします。
作文では、自分の考えを整理し、相手に伝わる文章として表現する力を身につけます。
古文や漢文では、現代の日本語とは異なる文章に触れながら、昔の人々の考え方や文化についても学びます。
このように見ると、国語は単に「文章問題を解く教科」ではありません。
言葉に関する知識を身につけ、その知識を使って理解・思考・表現する教科だと考えると、学習内容のつながりが見えやすくなります。
国語の勉強法
国語の勉強で大切なのは、ただ問題を大量に解くことではありません。
まず、自分が国語のどの部分でつまずいているのかを把握することが重要です。
例えば、
- 漢字を覚えられていない
- 語彙が少ない
- 文の構造を理解できていない
- 文章の内容を正確に読み取れていない
- 筆者の主張を見つけられない
- 記述問題で考えを文章にできない
- 古文や漢文の知識が不足している
など、国語が苦手になる原因は人によって異なります。
そのため、「国語が苦手だから国語の問題をたくさん解く」というだけでは、効率よく成績を伸ばせない場合があります。
まず自分の弱点を見つけ、その弱点に合わせて勉強することが重要です。
例えば漢字が弱いなら漢字を覚える。語彙が不足しているなら言葉の意味を増やす。読解が苦手なら文章の構造や根拠を意識して読む。
このように、**「自分の弱点を把握する → 原因に合った学習をする → できるようになったか確認する」**という流れで勉強すると、国語の学習をより効率的に進めることができます。
国語が苦手になる原因
国語が苦手になる原因は、一つではありません。
国語は数学の計算のように、学習した内容が目に見えて分かりやすい教科ではないため、「なんとなく苦手」と感じている人も多いでしょう。
しかし、国語の成績が伸びない場合にも、何らかの原因があります。
例えば、漢字や語彙などの基礎知識が不足していると、文章を読んでも言葉の意味が分からず、内容を正確に理解できません。
また、文章そのものは読めても、文章の構造や筆者の主張を捉えることが苦手な場合もあります。
さらに、自分の考えを文章にすることが苦手で、記述問題で点数を取れないケースもあります。
つまり、「国語が苦手」という状態をそのまま捉えるのではなく、「国語のどの能力が不足しているのか」まで分解することが重要です。
苦手の原因が分かれば、必要な勉強も見えてきます。
日本の国語教育の良いところ
日本の国語教育には、さまざまな良さがあります。
一つは、日常生活で使う日本語を基礎から体系的に学べることです。
漢字や語彙、文法だけでなく、文章を読んだり、自分の考えを書いたり、他者の話を聞いたりする活動を通して、言葉を総合的に使う力を育てています。
また、文学作品などを読むことで、普段の生活だけでは触れることのできないさまざまな考え方や価値観に触れられることも国語教育の特徴です。
さらに、国語は他の教科を学ぶための基礎にもなります。
学校教育では、読書に親しみ、生活に必要な国語を正しく理解し使用する基礎的な能力を養うことが義務教育の目標の一つとして位置づけられています。
このように、国語を一つの教科として学びながら、同時に「学ぶための言葉の力」を育てている点は、日本の国語教育の大きな意味だと言えるでしょう。
日本の国語教育の悪いところ
一方で、日本の国語教育にも改善できる部分があります。
特に問題になりやすいのが、「国語が何のために必要なのか」が学習者に伝わりにくいことです。
学校では漢字、文法、読解、作文などをそれぞれ学びますが、それらが最終的にどのような力につながっているのかを意識しないまま勉強してしまうことがあります。
そうなると、「テストで点数を取るために文章問題を解く」「漢字のテストがあるから漢字を覚える」というように、学習の目的が目の前の課題だけになってしまいます。
また、国語は「センスの教科」と思われやすいことも問題です。
しかし、国語の学習には、語彙や漢字などの知識、文章の構造を理解する力、根拠をもとに考える力、考えを文章にする力など、分解して考えられる能力がたくさんあります。
そのため、「自分は国語のセンスがない」と決めつけるのではなく、どの能力が不足しているのかを分析し、それぞれを伸ばしていくという考え方が重要です。
国語を「才能で決まる教科」と考えるのではなく、「複数の能力から構成されている教科」と考えることで、より効果的な学習につなげられます。
まとめ
この記事は国語関連の記事の軸になるものです。ここから各分野の事柄についての記事を書いています。より具体的な内容が知りたい方はまずは各分野にある関連記事から読んでいただけると全体像がよりわかると思います。